2月28日放送分

2月28日に放送されたOCN医療ホットライン『肺がん』についてをレポートします。

今回はけいわクリニック院長:豊田和正先生、国立療養所沖縄病院:河崎英範先生の出演でお送りいたしました。

肺がんは早期に発見すれば腫瘍も小さいので治療しやすく、経費も少なくてすみます。本人の苦痛や社会の負担も軽くすませられていいことづくめです。初期の段階では症状が無いことが多いのですが、早期発見者の手術後の5年治癒率は57.5%、咳・痰などの症状が出てから手術をした時の5年治癒率は19.8%と低くなるため、肺がん検診を受けることがお薦めです。

受診者が来院された時、スクリーニング検査としてまず胸部レントゲン写真を撮り、疑い例には胸部ヘリカルCT、喀痰細胞診、血液所見、腫瘍マーカーをみて診断します。診断を確定するためには病理検査が欠かせませんが、不幸にもがん細胞が見つかり肺がんと診断された時は、全身臓器への転移の有無、その程度を検査してステージ分類を行い、治療方法・手術方法の検討に役立てます。そして、胸腔鏡を使用しての実際の摘出手術の映像をお届けしました。

肺がんは増えてきています。早期発見のため検診受診が必要ですが、沖縄県の肺がん受診対象者32万人のうち、8万8千人(受診率27.6%)が受診し、要精密検査者はその2.7%、2、379人、そのうち精密検査を受けた者は1,973名で、その中から47名の早期肺がんが発見され治療を受けた数字があります。検診や精密検査を受ける大切さ、受診率を上げる必要をこの数字は示しています。

(担当理事 喜久村 徳清)
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