11月22日放送分

11月22日に放送されたOCN医療ホットライン『アレルギー性疾患について』をレポートします。

今回はやぎ耳鼻咽喉科院長:屋宜 晃先生、小禄病院小児科医:国吉 賢先生の出演でお送りいたしました。

アレルギー疾患は、これまで人類を悩ましてきた感染症(結核、寄生虫病等)を克服しつつある現代より増加してきた文明病といえる疾患で、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等があり、それぞれに順次病気が移行することがあります(アレルギーマーチ)。今回は、その中の小児気管支喘息、鼻炎を取り上げました。

肺機能を簡易に測定するピークフローメーターを紹介し、また、小児でも吸入療法が容易に行えるような器具の紹介もします。気管支喘息は、急性の発作を早めに抑えて、寛解(症状の無い時期)を長く保つことが大切で、重症化を思春期以降に持ち越さないことを治療の目標にします。母親が子供の主治医で、小児科医は指導、助言していきます。

アレルギー性鼻炎は慢性の病気で、鼻閉が強くて眠れない等の様な方には鼻呼吸ができるように等、治療の目標設定を行います。薬物療法、減感作療法、手術療法等がありますが、対症療法であることもわきまえていた方がよいでしょう。

鼻炎のきっかけになるアレルゲン(原因)に接しないこと、また、家ダニ、ハウスダストの除去に努めることも大切です。寝具をこまめに日干し、はたき、掃除機をかけて除去します。

(担当理事 喜久村 徳清)
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