今回はパニック障害に関してお送りしました。
ある日突然、晴天の霹靂のように襲ってくるパニック発作。動悸や息苦しさやめまい、冷や汗などが突然生じ10分〜30分ほど続きます。死んでしまうのではないかという強烈な不安を伴いますが、救急病院へ飛び込んでも、内科などで様々な検査を受けても体の病気は見つからず、次第に周囲の家族や同僚の理解も得られなくなり、本人は益々孤立していきます。
パニック障害は脳内セロトニン等の神経伝達物質の異常によって生じると言われ、決して根性や気合いの問題ではありません。周囲から理解されないパニック発作を繰り返しているうちに「また、パニック発作を起こしてしまうんじゃないか」、「また、誰かに迷惑をかけるのではないか」という予期不安を生じ、それが公の場所への恐怖である広場恐怖という思考パターンを形成していきます。
デパートや高速道路、飛行機、エレベーターなど、その場から逃れにくい環境に対して強い恐怖を抱くようになり、一人では外出できなくなっていきます。閉じこもりがちになり、自信喪失がひいてはうつ病へ進展していき、自殺などという取り返しのつかない事態へと発展していくこともあるそうです。
今回はクリニックおもろまちの安部康之先生にご出演頂き、パニック障害に関してもっと理解を広め、正しい対処のしかた、周りの人の理解が如何に大切かを解説して頂きました。私、玉井はパニック障害の鑑別診断に関して不整脈や心臓弁膜症、呼吸器疾患などを解説しました。
今回のワンポイントアドバイスはインフルエンザ予防接種を呼びかける内容になっています。お話は、おもろまちメディカルセンターの久保田徹先生です。
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