救急医療 ―大切な人が倒れたら―

平成19年10月放送分

 AED(自動対外式除細動器)による救命例が最近新聞紙上に目立つようになってきました。
AEDは空港や役所、大型ショッピングセンターを初め設置率が高まり、全ての高等学校には設置がなされています。 しかし、実際に目の前に心肺停止状態で人が倒れていたらどれくらいの人が心肺蘇生処置を行い、AEDの使用をためらわずなされるのか、少々心許ない気がします。実際今回街の声を拾ってくると、AEDを知っている人は約30%、それも名前だけは聞いたことがある程度でした。

 119番をコールしてから救急車が到着するまで早くとも6-7分かかります。6-7分の虚血状態で何もしなければ救命率は約30%です。
救急車が到着するまでの間、近くにいる人が躊躇なく心臓マッサージ、人工呼吸、AEDによる除細動を行う事が人命救助において非常に大きな意味を持つのです。

 今回は沖縄赤十字病院第4内科の新里譲先生と、日本救急医学会ICLSインストラクターで同じく赤十字病院看護師の外間順治さんに、家庭でできる救急救命処置に関して詳しくお伝えしました。
いざというときのために、日頃から救急救命処置に関して興味を持ち、講習会などに積極的に参加する事の大切さを訴えていただきました。

 また、番組では那覇市医師会チャリティ写真展の模様もご紹介しております。
 今回のワンポイントアドバイスは高齢者の転倒防止に有効なパワーリハビリに関して浦崎整形外科クリニックの浦崎貴志先生にお話していただきました。

  写真(1):向かって中央が新里先生、右がICLSインストラクターの外間さん
写真(2):那覇市医師会チャリティ写真展の様子
写真(3):ICLSインストラクター外間さんによる心肺蘇生の解説
写真(4):パワーリハビリを浦崎先生に解説していただきました。
(担当理事 玉井 修)
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