爪のトラブルについて

平成19年7月放送分

 今回は様々な爪のトラブルについてお送りしました。ご出演は沖縄赤十字病院皮膚科の嘉陽宗亨先生と大浜第一病院形成外科の橘田絵里香先生です。爪には色調の変化、形の変化、感染、外傷など様々なトラブルが生じます。様子をみて構わない所見、しっかり診てもらった方が良い場合に分けて解説して頂いています。
 特に爪白癬に関しては嘉陽先生に詳しく解説して頂きました。ほとんど自覚症状の伴わない爪白癬ですが、放置すると感染の温床となり、爪の変形を来すと巻き爪の原因ともなります。治療には内服治療を行ったとしてもかなり長期間を要します。白癬(水虫)の治療は良くなったと思っても更に辛抱強く治療を継続する事が大切です。
 また、爪のトラブルとして代表的なのが巻き爪(嵌入爪)です。原因となる先の狭い靴の使用や、スポーツによる炎症の悪化などを解説して頂き、保存的治療法と手術療法に関して解説して頂きました。不良肉芽を形成して、炎症の悪化した嵌入爪は手術療法を行わなくてはなりません。丸く変形してくい込んだ爪の形を整える爪の形成術に関して橘田先生に詳しくお話して頂きました。橘田先生のスタジオでの女性らしい語り口と、実際の手術をされている橘田先生の別人の様な凛々しいお姿は医師の日常を垣間見る様な気がします。
 今回のワンポイントアドバイスは中央保健所の宮川桂子先生に沖縄県のHIV感染とAIDSに関して解説して頂きました。66%が30代以下の若年層で占めるという現状は若者にもっと危機意識を持って貰いたいと思いました。数時間後に検査結果を報告する迅速検査の実施や、夜8時まで検査を受付する夜間検査の実施などHIV検査の実施率を上げる試みが積極的になされています。

  写真(1):沖縄赤十字病院皮膚科の嘉陽宗亨先生
写真(2):大浜第一病院形成外科の橘田絵里香先生
写真(3):爪形成術の手術中の橘田先生
写真(4):ワンポイントアドバイスは中央保健所の宮川先生にHIV感染AIDSに関して解説して頂きました。
(担当理事 玉井 修)
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