禁煙:那覇市路上喫煙防止条例制定を受けて

平成19年5月放送分

 今回は平成19年4月に那覇市路上喫煙防止条例施行を受けて、様々な事を考えてみました。
番組では冒頭、このたび「沖縄県民の健康長寿を復活させる会」顧問へ就任された武見敬三厚生労働副大臣のご挨拶がありました。
 さて、本題に入りまして、ご出演は長嶺胃腸科内科外科医院の長嶺信夫先生と那覇市身体障害者福祉協会の宮城愛子事務局長です。これまで路上喫煙禁止に向けて取り組んできた那覇市医師会の取り組みを時代をおって長嶺先生にご説明頂きました。
 平成7年に那覇市ではタバコポイ捨て防止条例が制定されているのをご存知でしょうか?既にタバコのポイ捨ては御法度なのです。しかし、充分な周知徹底が成されていないために、この条例は今や知る人も少なく、骨抜きの条例になってしまっています。条例の制定だけでは充分ではなく、これを機にいかに市民に周知徹底を図り、民意を盛り上げることが大切なことなのです。今回の番組では路上喫煙が及ぼす被害を身障者の立場から見つめてみました。
 路上喫煙で火傷を負った我が子の泣き叫ぶ声が聴くことができず、手当が遅れてしまった事に心を痛める聴力障害を持つ母親のインタビュー。両手が不自由な脳性麻痺の少女は、路上喫煙で目に入ったタバコの灰を自分でこすり取る事さえできない。車椅子の後ろからやって来た喫煙者のタバコの火によって手の甲を火傷し、その後夏でも手袋をし続けるという精神的トラウマを負った方。
 路上喫煙は自分は気をつけているから大丈夫等と思ってはいけません。タバコの煙の臭いがやってくるだけで恐怖を感じる人は多いのです。身障者の方たちはこの様な被害に遭われても「身障者である私たちがここに居ることがいけないのだ」と思ってしまいます。目線を変えて物事を見つめる大切さも改めて知りました。  今回のワンポイントアドバイスはコンタクトレンズの上手な使い方を首里眼科の宮平誠司先生に解説して頂いております。

  写真(1):「沖縄県民の健康長寿を復活させる会」顧問へ就任された武見敬三厚生労働副大臣のご挨拶
写真(2):中央が長嶺先生、右手前が宮城事務局長
写真(3):路上喫煙防止条例の啓蒙を目的としたパレードの様子
写真(4):コンタクトレンズの上手な使い方を首里眼科の宮平誠司先生に解説して頂きました

(担当理事 玉井 修)
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