不妊症について

平成19年2月放送分

今回は不妊症についてです。ご出演は豊見城中央病院産婦人科・不妊・内分泌センター長の新川唯彦先生と、ALBA OKINAWA CLINICの徳永義光先生です。
子供を持ちたいカップルの10組に1組は2年間の正常な夫婦生活によっても妊娠しない、いわゆる不妊症であると言われています。また、晩婚傾向により不妊症は更に増加し、少子高齢化を促す一因にもなると言われています。
不妊の原因は様々で、実は男性側に問題がある場合が半分を占めます。原因を診断し、それに合った治療法を選択する事が大切です。
新川先生には腹腔鏡を使った卵管のチュービング手術等を解説頂き、徳永先生には高度生殖補助医療(ART)による体外受精、顕微受精の実際を解説頂きました。確実に受精を確認して子宮に戻す体外受精によっても妊娠の成功率は母体が20代でも50%に届きません。母体が40代では体外受精の成功率は5%前後と言われています。不妊治療は母体側の年齢が重要な鍵となります。

不妊治療を受ける場合は母体年齢が少しでも若い時期に開始することが大切です。また、糖尿病等の生活習慣病も妊娠に悪影響があると言われています。
生活習慣の改善も不妊治療の一環として考える必要性を訴えております。不妊症治療はご夫婦の相互理解と協力がなければ成り立たないことを強く訴え、周囲の理解も大切であるとお話頂きました。

今回のワンポイントアドバイスは新型インフルエンザについて県立南部医療センター・こども医療センターの安慶田英樹先生にうかがってきました。まずは流行の封じ込め、そしてもし流行が生じた場合は流行期に応じた落ち着いた対応を呼びかけております。
 

写真(1):中央が新川先生、向かって右が徳永先生。
写真(2):徳永義光 先生(ALBA OKINAWA CLINIC)
写真(3):新川唯彦 先生(豊見城中央病院 産婦人科・不妊・内分泌センター長)
写真(4):新型インフルエンザに関しては安慶田英樹 先生(県立南部医療センター・こども医療センター)に解説頂きました。

(担当理事 玉井 修)
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