脳卒中 パート2
治療とリハビリについて

平成18年11月4日放送分

今回は前回に引き続き脳卒中を取り上げ、特にその治療とリハビリテーションに関してお送りしました。ご出演は沖縄赤十字病院脳神経外科副部長の饒波正博先生と、大浜第一病院リハビリテーション科部長の渡名喜良明先生です。脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血に対して行われる治療は、早期の発見と早期の対応によりその選択肢が広がります。t-PAの静脈内投与は脳塞栓の発症から3時間以内という事で、家で様子を見るなどという余裕はありません。脳卒中を疑ったら直ぐに救急車で専門病院への受診を呼びかけています。
また、リハビリテーションの考え方として、失ってしまった脳細胞を生き返らせる事は出来ず、全て元通りに回復する事を希望する患者さんとのギャップを如何に埋めるかが大切です。番組の中で渡名喜先生は、リハビリの目的は生活力のアップであること、全て元通りという形にいつまでも執着するのではなく、残された機能を如何に生かすかが大切であり、工夫次第で麻痺そのものが残っていても生活力のアップは大いに期待できるとお話して頂きました。番組の中では装具を使用した歩行訓練の様子、また嚥下障害に対する考え方、対応のしかたも詳しく解説して頂いております。

今回のワンポイントアドバイスはおもろまちメディカルセンター麻酔科医長の加治佐淳一先生に、疼痛緩和を専門としたペインクリニックについてご紹介頂きました。全身の様々な痛みに対して行われるアプローチに関して解説頂いております。
 

写真(1):中央が饒波先生、向かって右が渡名喜先生
写真(2):饒波正博先生
写真(3):歩行リハビリに関して解説する渡名喜先生
写真(4):ペインクリニックに関して加治佐先生に解説して頂きました。

(担当理事 玉井 修)
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