腹腔鏡手術について

平成18年9月2日放送分

今回は腹腔鏡下手術に関してお送りしました。ご出演は沖縄赤十字病院外科部長の大嶺靖先生と、おもろまちメディカルセンター外科部長の玉木正人先生です。街の声を聞いてきますと、お腹を開けず、美容的に優れ、回復が早いというイメージがあるようです。しかし、実際は小さな切開は行いますし、全ての症例が腹腔鏡手術の適応ではありません。腹腔鏡手術の実際について詳しくお伝えしています。今や標準手術となった腹腔鏡下胆嚢摘出術を始め、胃癌や大腸癌などの摘出術に関しても腹腔鏡手術が行われています。しかし、癌の摘出術にはリンパ節郭清を充分に行う必要があり、また摘出後の再建術の課題もあり腹腔鏡手術で可能かどうかは各の症例に応じてケースバイケースで判断されるようです。実際の手術の様子を動画で見せて頂き、様々な道具を用いながらモニター下にあざやかな手術が行われている様子を見せて頂きました。今や腹腔鏡手術はその器具の開発も長足の進歩を遂げ、その適応範囲を徐々に拡大してきています。傷の小さな、低侵襲の手術。回復が早く、美容的に優れた手術。腹腔鏡手術の今後益々の発展に期待したいですね。

今回のワンポイントアドバイスは、7月に行われた那覇市医師会看護専門学校オープンキャンパスの模様をお伝えしました。看護学生さんたちが研究発表や、舞台発表、体験コーナーなど工夫を凝らした催し物を行っている様子を取材してきました。

 

写真左上:中央が大嶺先生、右手前が玉木先生
写真右上:おもろまちメディカルセンターの玉木正人先生
写真左下:手術に使う器具を大嶺先生に説明して頂きました。
写真右下:那覇市医師会看護専門学校のオープンキャンパスの様子。

(担当理事 玉井 修)
↑ページのトップへ戻る
前のページに戻る