5月1日放送分

今回のテーマは『高脂血症について』でお送りしました。

番組本題に入る前に去った3月20日(春分の日)に開催された第7回那覇市医師会健康ウォーキング大会の模様が報告されました。

高脂血症について、今回のご出演は琉球大学大学院医学研究科薬物作用制御学分野助教授の田川辰也先生と那覇市医師会生活習慣病検診センター副所長の崎原永辰先生でお送りしました。

那覇市医師会における検診の結果沖縄県男女が他府県と比較して肥満の多い現状が報告され高脂血症の有病率が他府県より多い事が崎原先生よりご報告がありました。その結果を踏まえ、高脂血症が引き起こす動脈硬化の危険性を田川先生からご説明がありました。実際の動脈硬化の様子を評価する方法として頸動脈エコー検査、PWV(動脈波伝播速度)が紹介されました。

最後に田川先生から高脂血症は自覚症状の乏しい疾患であるが、適切な治療により心筋梗塞などの重篤な合併症を効果的に予防できるものであること。更に年に1回は検診を受けること、また、治療を自己中断することなく各人が問題意識を持ってしっかり加療継続することが大切であるとまとめて頂きました。

今回のワンポイントアドバイスは『病院と診療所の良い関係(病診連携)』をお送りしました。進行は私玉井が行い、出演は那覇市立病院地域医療連携室室長の川野幸志先生、浦添総合病院医療連携支援室かけはし室長の宮城恵子さんにご出演頂きました。病診連携のポイントとして

(1) 地域医療
(2) かかりつけ医
(3) 患者さん、病院、診療所間の信頼関係

三点をあげて解説を行いました。病診連携とは揺るぎない信頼関係をもって地域完結型医療を実践するための安心のシステムであるということ。そのコーディネーターとしてかかりつけ医の果たす役割をわかりやすくお話して頂きました。

  写真左上:中央から田川先生、向かって右が崎原先生
写真右上:頸動脈エコーの様子
写真左下:PWV(動脈波伝播速度)を説明する田川先生
写真右下:病診連携について、中央が宮城さん、手前が川野先生
(担当理事 玉井 修)
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