各種委員会のご紹介(平成8年度〜9年度)

 

沖縄のヤモリはケッケッケッと笑います。本土から派遣された先生が、驚き珍しがっていました。そして、派遣医の引継にその事を言い添えて驚かないようにと話しておられたのを、逆に珍しがって聞いていたことがあります。沖縄では笑うヤモリが常識です。

那覇市医師会の各種委員会をご紹介いたします。

委員会は15名以内の委員と委員長・副委員長がおり、会長、執行部への諮問機関となっています。本会内では通常の業務の一種ですが、本会以外の先生方はどういうご感想をお持ちでしょうか?

1996年(平成8年)冬季号の医師会報に各担当理事に執筆して頂きました(順不同)。その後新しい委員会も設立されておりますが、それらは、いつかお知らせする機会があるかと思います。

(広報担当理事 喜久村 徳清)



■ 定款・諸規程改正委員会

担当理事 真栄田 篤彦

那覇市医師会の目的・組織・活動などに関した根本の規則として定款があります。又、医師会で働く職員については、諸規程(いわゆる就業規程)があります。この二つの規則について運用上問題が生じたときに検討するのが、定款・諸規程改正委員会の役割です。定款については、この委員会で検討した結果を理事会に提出し、理事会で承認したら那覇市医師会総会で議決します。そして、最終的には県庁に上程し、知事の認可でこの定款の改正ができるのです。

諸規程については、この委員会で検討し、理事会で承認されたら改正が成立します。

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■ 成人病検診委員会

担当理事 高里 良孝

主に下記の6項目について審議検討しています。

  • 人間ドック事業(医師国保、住民国保、団体ドック、一般ドック)
  • 社保成人病検診(車検診、政管一般、政管節目、婦人検診、二次検診)
  • 集団検診(胃部、胸部、心電図、視力、聴力、尿、血液、特殊検査)
  • 那覇市受託検診(個別検診、乳がん、子宮がん、胃がん、大腸がん、老人検査)
  • 自由診療事業(骨塩量測定、健康診断、子宮がん、乳がん)
  • 保健診療事業
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■ 臨床検査センター運営委員会

担当理事 伊集 守政

毎月第4火曜日を定例日として、これまで6回開催されております。検査センターに関する一切のことを議論致しますが、今年は料率改訂と利用者増を大きなテーマとして取り組んで参りました。

今年度も上半期を終了、検体数は昨年よりやや増加しておりますが、今回の料率引き下げを機会にさらなる利用者増をめざして運営委員一同頑張っております。

その他、検査内容の変更および精度管理、器機の購入、人事の問題等も協議されております。

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■ 健康教育委員会

担当理事 古謝 將常

地域住民の健康を維持する目的で、第9回沖縄県医師会健康セミナーが9月に開催されました。

委員会では斉藤實先生を委員長に、セミナーの講師の選定や、健康相談コーナーの企画、運営を担当致しましたいた。

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■ 学校保健運営委員会

担当理事 内原 栄輝

主な業務は次のとおりである。

  1. 学校医研修会(4月)
  2. 学童の尿、血液検査、寄生虫検査、心電図、モアレ側わん症検査の実施(4月〜6月)
  3. 定期健康診断前の講習会(5月)
  4. 学校定期健康診断の実施(6月)
  5. 心電図読影
  6. 那覇市内の小学校5年生の自然教室への看護婦(士)派遣
  7. 全国学校保健学校医大会、九州学校保健学校医大会、日医の学校保健講習会への学校医の派遣
  8. 那覇市医師会学校保健学校医大会の開催
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■ 救急医療対策委員会

担当理事 高良 健

救急医療の分担分野は広範囲にあります。

先日も、航空機事故を想定して、訓練が行われていますが、現実的な緊迫感がないためか、「絵に描いた餅」的な訓練という印象があります。9月末の九州首市医師会で、福岡の先生から、「航空機事故」を振り返っての発言の中に、現実的な問題として、どうしても空港に行くための『足』が確保できなかったことを述べられたそうです。那覇空港で実際に起こった場合は、情報伝達体制、出動体制の見直し、及び自衛隊基地内の通行等の実践に沿った訓練が必要になってくるものと思われます。

 「万一」に備えて協議を進めております。各施設におかれましても「いざ鎌倉」の体制作りをお願いしていきたいと思います。
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■ 学術・生涯教育委員会

担当理事 喜久村 徳清

本委員会では、年3〜4回の生涯教育講演会を企画、開催しています。各科の分科会とかちあわない様に気を配っています。また県立那覇病院における症例検討会も、その名にふさわしい会に育てていくべく努力しています。

医療の形態がより専門分化してきており、患者の紹介等は盛んに行われ、病診連携が叫ばれています。また、医療保険関係でも日医はビュアレビューを主張している時代です。生涯教育の申告率も上げねばならず、本委員会が益々重要な役割を担ってきています。

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■ 入学進級卒業認定委員会

担当理事 伊志嶺 隆

見出しのとおり入学、進級及び卒業等の認定に関する事項を審議する委員会です。年に6回定例会を開催し、以下の審議を行います。

  1. 入学試験の実施に関する事項
  2. 入学者の選考に関する事項
  3. 転入学に関する事項
  4. 進級認定に関する事項
  5. 卒業認定に関する事項
  6. 除籍に関する事項
  7. その他必要事項

特に入試の際にほぼ丸一日、面接官をお勤めいただいております。(深謝)

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■ 看護学校運営委員会

担当理事 伊志嶺 隆

看護学校の運営面に関する重要な事項を決定する委員会であり、会員の皆様の代表によって構成されております。

学生の負担金をはじめとする予算関係、学則や諸規程に関することなどを検討し学校の運営がスムーズに行われるよう年に数回開かれております。

准看問題で揺れている難しい時期だけに会員の皆様からも屈託のないご意見をいただきたいと思いますので、その際には担当理事や委員の先生方に申し出て下さい。

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■ 予防接種乳児検診運営委員会

担当理事 内原 栄輝

主な業務は次の通りである。

  1. 1歳半児の検診への医師派遣
  2. D.P.T.、麻疹、風疹、予防接種の完全個別接種への取り組み、接種料金の市との交渉にあたる一方、接種率向上への啓蒙活動をする
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■ 広報委員会担当理事

喜久村 徳清

本委員会は伝統的に「那覇市医師会報」を編集してきました。時代に即したバラエティに富む会報づくりを目ざしています。各委員も各自の長所を生かしながら、それぞれ、原稿募集を行っております。どうぞ、御遠慮なくご投稿頂きたいと思います。

執行部からの伝達事項はその都度事務局により文書発行がありますが、本会報にも会務報告の形でまとめています。緊急性のあるお知らせは「医師会ニュース」で流しています。

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■ 会員労務対策委員会

担当理事 石井 和博

会員労務対策委員会では、会員各施設での労務管理にお役に立てるような情報をご提供できるように活動しております。

本年度は平成9年4月から完全実施される労働時間40時間制について取り組んでおりますが、那覇労働基準監督署より講師を招聘し、週40時間制についての講演会を開催したところ、多くの会員施設の参加がありました。今後も会員への啓蒙を行っていく予定です。

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■ 産業保健委員会

担当理事 川平 昌秀

当会の産業医委員会は産業保健活動に関する事と医療廃棄物に関する事を行っている。

産業保健活動においては那覇地域産業保健センターの運営方法の検討や産業医の先生方への産業保健情報の提供が主である。今年で設置4年目を迎えたセンターは、訪問利用者数は相変わらず少ないが、移動相談での利用者数の業績は徐々に増加している。日医も産業保健活動に力を入れており、当委員会でも今後産業保健センターを介して、地域の産業保健活動に貢献する様努力したい。

一方、医療廃棄物、特に感染性廃棄物については、その取り扱い方法や会員施設の行政への届け出状況を把握し、周知徹底を働きかけている。

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■ 保健診療研究委員会

担当理事 友寄 英毅

本委員会は医療保険点数の解釈、不合理点、審査への疑義などを研究する委員会です。
本年の第1回の委員会は、平成8年医療費改正で設定された「老人や小児の外来のマルメ」について協議し、これを中心にアンケート調査を実施しました。

老人のマルメ「老人制慢性疾患総合外来診療科(外総診)」については、「将来の外来のマルメ強化、特に疾患別マルメを視野に入れたデータ集めではないか」「検査や投薬の少ない診療に馴れさせる制度だ」という議論もあります。

2つの医療機関で老人のマルメを算定する事例が出てきて問題になることがあります。老人のマルメを算定する場合は被保険者証に「外来総合」と記載または押印すること、それを確認すること、他の医療機関受診の有無を問診で確認すること等が肝要です。小児のマルメ「小児外来診療科」はあまり導入されていません。これは患者負担が大きくなるためと思われますが、那覇市の小児医療費の無料化が1才未満児迄である事にもよるようです。九州の他の首市(県庁所在市)では3才未満児までの医療費が無料化されています。

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■ 会員福祉委員会

担当理事 石井 和博

会員福祉委員会では、会員および家族・従業員の相互の親睦を深めることを第一の目的として活動を行っています。

今年はボーリング大会も開催し、多数の施設の参加がありましたので、年間2回の開催を予定しています。また、各施設の同好会を発足させるべくアンケート調査を実施し、結果を検討中です。

現在、那覇市医師会館には会員がサロンに集まって歓談するような機会は少ないのが現状ですが、ぜひ同好会活動を通してのサロンの活用などをすすめたいと考えております。

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■ 医療情報委員会

担当理事 喜久村 徳清

情報化の世の中の動きに対応して、約3年前に発足した新しい委員会です。同様な委員会は県医師会にも、また全国の医師会にもございますが、その有用性は最終的には医師会々員が、どの程度、“医療情報”を望んでいるかにかかっています。ここ1〜2年でインターネット、コンピューターがめざましい実用化、普及化を遂げています。個人で各々に対応していることも伺っていますが、本会としても、組織としての医療情報への対応が課題になっています。

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■ 在宅医療検討委員会

担当理事 古謝 將常

委員会には、稲福金三元会長や金城和男前担当理事と地域医療の専門家や、委員長の国吉純郎先生の様に訪問看護ステーションや在宅介護支援センターを運営し、在宅医療に関して経験豊富な先生方がメンバーにおられ、担当理事として大変心強い限りです。

寝たきり老人のかかりつけ医運動の推進や、訪問看護ステーションの設立等、諸問題がひかえておりますが、今後ともご指導ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

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■ 会館移転検討委員会

担当理事 高良 健

移転問題は現執行部にとって、前執行部から引き継がれた、医師会の将来を決める、最重要課題であります。移転問題検討委員会は理事会の諮問機関として位置付け、広く意見を聞くようにしています。

今後について、機能、規模について検討していかなければなりません。今後より具体的な内容について、皆さんのお知恵をお借りしなければなりません。

21世紀へ向けたこの事業成功のため、今後ともご協力をよろしくおねがい致します。


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