病診・診診連携担当理事 知花 朝美
「病診連携」は、各病院、各診療所にて日頃から必要に迫られ努力されて築かれて来ていることと思います。「病診連携」の中にはいろんな事柄が含まれます。病診連携、診診連携、救急医療、かかりつけ医、逆紹介、患者情報、病院情報、医院情報、情報伝達方法、生涯教育等、広い範囲に及びます。又、他の委員会での検討も行われています。その中で、那覇市医師会として何ができるのか、なにを行うべきなのか等を、他の委員会と連携しながら当委員会で検討し、出来る処から進めていこうと考えています。諸先輩方のご助言、ご意見等をよろしくお願いします。第一回病診連携委員会が、平成14年7月11日理事会室で友寄会長出席の元に開かれましたので報告します。
議事報告、
出席:友寄英毅(友寄内科胃腸科)真栄田篤彦(西町クリニック)伊集守政(伊集内科医院)玉城信光(那覇西クリニック)仲本昌一(仲本内科)川尻頌洋(大道中央病院)中村博(泉崎病院)大城清(県立那覇病院)川野幸志(那覇市立病院)宮城恵子(浦添総合病院)中山朝行(豊見城中央病院)知花朝美(沖縄赤十字病院)
まず、担当理事の進行で行われた。
(1)友寄会長より委嘱状交付
(2)各委員自己紹介及び挨拶
(3)委員長の選任
委員長に那覇市立病院の川野幸弘先生に決定された。
その後の議事は川野委員長により進められた。
(4)各委員の施設の病診連携及び診診連携の現状の報告と意見交換
報告をまとめると、
1、 経験ある診療所の先生方は概して、今までの個人的な努力で、診診連携・病診連携が築かれ、ほぼうまくいっている。
2、 各病院では病診連携への取り組みがすすめられている。
○各病院到達点の差はあるが、ケースワーカー室が中心であったり、病診連携室が立ち上げられていたり、開放型へ進展していたりと確実に病診連携は進んできている。各病院情報誌作成もすすんでいる。
○病診連携委員会がない県立那覇病院もこれから努力する。
新那覇病院(H18年)には地域連携室が出来ると云うがそれまで待たずに努力してほしいとの意見がだされた。(当会よりすでに公文書にて要請した)
○開放型の病床も取り組まれている。(浦添総合病院、豊見城中央病院)
○診療所との連携の元、逆紹介の努力も各病院で行われている。
3、 医師会会員として顔は知っているが、「専門性が解らない」「受けてくれるか解らない」「専門機器があるのに最近まで解らなかった」など。診診連携時の診療所側の情報が少ないとの意見も出された。(必要最低限の情報冊子を作成する予定)
4、 情報の迅速性
○紹介したのに、受診したのか入院したのかわからないまま、退院して外来にくる事がある。受診報告だけでも早くほしい。出来ればサマリーも早ければなお良い。患者情報の共有をどの様に行うか。
(5)今後の活動方針
1、 那覇市医師会として何が出来るかを検討していく。
2、 診療所側の情報・問題点及び病院側の問題点の洗い出しを行い整理・検討する。
3、 逆紹介の受け入れ側(診療所)の情報整理を行う。医師の専門性・専門機器等を纏め、かかりつけ医、ホ ームページ等の委員会との連携で情報を整理する。(一覧表の作成へ)
4、 お互いの施設の情報交換が今後は大切になるので、最低でも2カ月に一度は委員会開催する。
(2002年 那覇市医師会報より)
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